仕事を読み解く
ヒント

わたしたちの日々を、社員の声を通じて紹介します。

建築技術 タイトル1

ものづくりへの憧れから、住宅の現場へ

私が住宅業界を目指したきっかけは、学生時代から抱いていた“ものづくり”への憧れでした。建築学科で住宅設計を学ぶ中で、「ただ建てるだけでなく、暮らす人の安全や快適さを考え抜いた家づくりがしたい」と思い、地元密着で地域に根ざした住宅会社で働こうと決めました。当社に入社してからは、設計補助・現場管理・お客様対応など、幅広い業務を経験してきました。いわゆる大手企業のように“設計だけ” “現場だけ”と分業されているわけではなく、当社の場合は、建築技術職が設計図を描くだけでなく、現場にも足を運び、大工さんや職人さんたちと一緒に家を形にしていきます。この「一棟を最後まで見届けるスタイル」に惹かれて、今も日々現場に出ています。

「お客様の顔が見える距離感」で家をつくる

私たちの会社は地域密着で、地元のお客様が多いため、工事中もお客様と直接お話しすることが多いです。設計段階で話しきれなかった細かいご希望を、現場で直接ご相談いただくこともあります。たとえば「収納棚をもう少し大きくしたい」「コンセントの位置を変更したい」といった細かいご要望にも、できるだけ柔軟に対応します。設計段階で完璧に決め切れないこともあるので、工事中も「より良い家にするために、今どうするのがベストか」を現場で考え、お客様や職人さんたちと一緒に調整しています。この柔軟さが、地域の中小企業ならではの強みだと思います。

安心・安全な家づくりのために、技術も学び続ける

私は現在、主に耐震性能や断熱性能の設計に注力しています。特に地元は寒冷地なので、冬の寒さ対策や結露防止のために断熱仕様にはこだわっています。「建てた後、暮らし始めてから快適に過ごせるか?」を常に意識しています。また、耐震性についても、昨今の災害リスクを踏まえ、最新の耐震等級や構造計算の知識を積極的に取り入れています。技術面の勉強は正直大変ですが、お客様の暮らしの安心につながるので、常に最新の知識をアップデートするよう心がけています。

職人さんや営業と一緒にチームで進める

当社では営業・設計・現場が密に連携し、一つのチームとして家づくりをしています。営業から「お客様はこういう暮らしをイメージしている」と情報を共有してもらい、現場では大工さんや電気屋さん、水道屋さんなど、たくさんの職人さんたちと一緒に「どうすればその暮らしが叶うか」を考えながら進めます。特に現場の職人さんたちは長年付き合いのある地元の方々が多く、私がまだ未熟な頃からいろいろと教えてくださった存在です。お客様にとっても、地域の信頼できる人たちが家づくりをしている、という安心感につながっていると思います。

技術者としての喜びは、お客様の笑顔と「安心して暮らしています」の声

やりがいを感じる瞬間は、完成した家でお客様が笑顔で暮らしている様子を見た時です。「冬も暖かく過ごせて、光熱費も抑えられて助かっています」「地震がきても安心できる家ですね」といった言葉をいただけると、この仕事をやっていてよかったと思います。また、アフターメンテナンスなどでお宅に伺った時、お子さんが元気に走り回っている姿を見ると、心から嬉しくなります。家は完成して終わりではなく、その後も長く安心して暮らしていただくためのサポートも続いていきます。

これからの目標

今後は、さらに技術力を磨き、住宅性能だけでなく、地域全体の防災や省エネにも貢献できる家づくりを目指したいです。また、後輩育成にも力を入れ、地域に優れた技術者を増やしていきたいと思っています。住宅業界もデジタル化が進んでいますが、現場で直接見て、感じて、対応することは変わらず大切です。これからも「暮らす人の安心・安全」を第一に考え、地域に貢献できる技術者であり続けたいです。

社員略歴

Y.Wさん/建設部/2019年入社
建築士資格を持ち、設計・現場管理を担当。耐震性能・断熱性能に注力し、現場対応力とお客様対応に強みを持つ。チームでの家づくりを大切にし、若手技術者の育成にも力を入れる。